闇金による法定金利を超える融資は違法なので、闇金から借りたお金は返済する必要がありません。
では、借りた本人が闇金と交渉し、借金を返済しない(または闇金側に債権を放棄してもらう)ことで話をまとめることが出来るのでしょうか?
おそらく、無理でしょう。
そんなことに応じるようなら、端から闇金融など営んでいないはずです。客が「闇金は違法。だから、もう返済しない」と言ってきたら、「はい、そうですか」と引き下がっていたのでは闇金などできません。なので、闇金側も本気で回収してくるでしょう。
客(借りた本人):「法定金利を超える融資は違法なので、もう返済しない」
闇金:「ふざけんな、おまえ! 借りた金は返すのが当たり前だろ」
客:「でも、違法ですから、返しません」
闇金:「ああ、そうか。じゃあ、こっちも徹底的に追い込みかける(回収する)からな。おまえの勤め先や身内、関係先ぜんぶに取り立てに行ってやる」
といったように、闇金が怒り出し、追い込みをかけてきます。
実際に闇金が取り立てに来る確率は低いと思います。取り立てには時間や費用(移動費)がかかりますし、警察に捕まるリスクもあるので、来ないはず。とくに、最近はネットで客を集め、遠方の客にも金を貸すので、なおさら取り立てが難しくなっています。
なんだ、取り立てに来る可能性は低いのか。
などと安心してはダメ。闇金は取り立ての代わりに、電話による催促や様々な嫌がらせをしてきます。
これについては、「闇金に返済しなかったらどうなる?」の記事を参考にしてください。
闇金問題に詳しい司法書士か弁護士に交渉してもらう
法定金利を超える融資は違法なので、返済する義務はない。
しかし、借りた本人が闇金と交渉すれば、かえって追い込まれて生活に支障を来たしてしまいます。
では、どうすれば闇金とうまく交渉できるのでしょうか?
- 第三者に交渉を任せる
- 闇金問題に詳しい司法書士か弁護士が交渉する
まず、闇金との交渉は第三者に任せることが大事です。
闇金も借りた本人が相手であればかなり強気に出てきますが、第三者が相手となればそれほど強気には出てこれなくなります。
勿論、第三者といっても法律家でなければ、強気に出てくる効能性がありますし、債権放棄には応じないでしょう。
なので、できれば、法律家である司法書士か弁護士に交渉してもらいましょう。
といっても、司法書士や弁護士なら誰でもかまわないというわけではありません。闇金問題に詳しいということが条件です。
どう交渉すれば闇金が債権を放棄してくれるか、ということをわかっている司法書士や弁護士でないと難しいでしょう。闇金との交渉スキルが必要なわけです。
闇金との交渉スキルがある司法書士や弁護士に交渉を依頼すれば、費用がかかります。
しかし、闇金の借金がなくなる(チャラになる)可能性はかなり高いです。
勿論、闇金に利息(ジャンプのお金)を支払う必要もありません。
取り立て、催促、嫌がらせもなくなるでしょう。
なので、費用はかかりますが、闇金の借金(元本)や今後支払う利息を考えると、司法書士や弁護士に交渉を依頼して闇金問題を解決したほうがいいと思います。